質屋のヒミツ

質屋さんのいろいろなお仕事。

Ci vediamo!

あらかた聞いたことは書いてしまったかな、と読み返してみる。質屋や買取店は、あまり馴染みがないかもしれないけれど、うまく使えば断捨離の助けにもなる。必要なものと不要なものを見極める機会としても、有益な存在だと思う。 今回は、初めてのブログだっ…

社長さん

買取店の社長には、フランチャイズやチェーンが多いが、今回は質屋の話になる。私が話を聞いたのは、A、B、Cさん以外にも2〜3名程度なので、どうしても偏りが出ることは最初に断っておく。 質屋の社長は、ほとんどが世襲。今や“初代”と呼べる社長は少なく、2…

出入り禁止

一見平穏な日常では、「出入り禁止」など縁のない言葉のように感じる。しかし質屋や買取店では、こうした措置が日常的に行われているという。強盗犯はもちろん、協力者や盗品の持ち込み者など、犯罪に関与した人物は出入り禁止となる。多くの場合、警察から…

小金の錬金術師

A氏の店に来るTさん(仮)は土建会社の社長をしていた。まだ金がプラチナの3分の1ほどの価値だった頃、フィリピンと日本を行き来しながら金を買い、日本で売ることで財を築いた人物だ。羽振りの良い時期には、3人の愛人を連れて楽しげに店へ現れ、豪快に買い…

質屋で買い物

いきなり涼しくなったせいか、ワクチン接種で不機嫌だったうちの猫も、なんやかんやで一緒に寝てくれた。いや、正確には寝かされたと言うべきか。気温の低い日は、夜10時になると寝床へ誘うように鳴き始めるのだ。家族からは「うるさいから早く寝てやって」…

質屋通い

常連さんにはどういった人がいるのか、聞いてみた。 ある程度は予想していた通り、趣味にギャンブルを持つ人が多いという。競馬、競輪、パチンコとさまざまだが、一番多いのはパチンコ客だそうだ。ATM感覚で出したり入れたりと、忙しそうにしている人が多い…

闇バイト

「楽して儲かるもんなんか無い」ある程度の年齢になれば、死ぬほど身に染みてわかることだ。だが、若い子……特に、バイトくらいしかしたことのない成人なりたての子どもたちが一番危ない。データ上では、「若年層」かつ「経済的に不安定な層」が中心とされる…

出張強盗

「うちはお金なんかないから……」などと言っている場合ではない。一人なら何かあるんじゃないか、襲いやすいんじゃないか……そんな単純な理由でも侵入されることがあるという。なのでどのお年寄りも、女性も男性も一人暮らしは気を付けるに越したことはなさそ…

強盗

銀座の高級時計店が襲撃されたというニュースを、私はまだはっきりと覚えている。あの街は、煌びやかなショーウィンドウと、張り詰めた空気の中に「安全神話」のようなものが漂っていた。それが、バールを振りかざした数人の若者によって、あっけなく打ち砕…

紅茶の国より

今回は、スリランカから来日したある家族の話。彼らは向こうで茶園を経営していたが、政治的な混乱もあり、日本へ渡ることを決意したという。大家族で、一人あたりおよそ50万円を5~6人で借りにきた。そんなにお金がかかるものなのかと不思議に思いながらも…

ロシアのダンサー

ポールダンサーのヤスミナ(仮名)さんは、20代のときに出国して来日し、今や全国を渡り歩くダンサーだという。ロシア出身。長い髪と、ダンサー特有の無駄のない肢体で、いつも金を買いに来ては、たまに預けていく。 ウクライナもそうだが、オリエンタルな面…

たくましいタイ女性

B氏の店は、A氏の店よりも良い意味でごった返していたようで、話のネタも尽きない。今回は、そんな中で聞いた、たくましいタイの女性の話をしよう。名前はマレ(仮名)さん。日本でキャバクラを3店舗経営する、やり手の経営者だ。「さぞかし美人なんでしょう…

かわいいフィリピーナ

質屋には、常連としてたびたび訪れる外国人がいる。中でも印象深いのが、フィリピンから出稼ぎで来日した女性たちだ。多くは日本人男性と結婚し、苗字を得て、妻として母として、日々をたくましく生きている。彼女たちの母国では、銀行への信用が薄いため、…

いただかれオヤジ

「いただき女子」という、なかなかに強烈なワードが話題になったのを覚えている方も多いだろう。「好きな人に貢ぎたい」という純粋な気持ちを利用された。そんな構図で報じられた事件だった。たしかに、本命の男がいるのに、別の男性に結婚を匂わせて高額な…

そうじゃない男

質屋にやってくる客のバラエティ豊かなことといったら、まさに枚挙に暇がない。先日の小悪党をはじめ、ホストにホステス、外国人に訳アリのお金持ち……。今回は、そんな人間模様の最前線に立つ女性スタッフ・C嬢にご登場いただこう。これまで「困ったお客」に…

小悪党との攻防…その2

かつて、さまざまな前科を抱えた人々が金策に訪れたという質屋。しかし、昨今の犯罪事情を鑑みてか、「前科あり」と判明した時点でお断りという店が増えているそうだ。もう刑に服したのだから、という思いと、「また、ここで何かをやらかすかも…」という不安…

小悪党との攻防…その1

人の話を聞くのが好きだ。愚痴でも考察でも自慢話でも、その人の色が自然と滲む。その瞬間だけの真顔、冗談に紛れて出る本音。若いころは感情移入しすぎて、一緒に怒ったり泣いたりと忙しかったが、最近は少し落ち着いてきた。年齢のせいだろう。悲しくもあ…

お巡りさんに世話になった人たち

質屋さんや買取店、スムーズな取引をするには?嫌な客になってない?賢い利用方法など

七つ屋の業務

質屋のことを、別名「七つ屋」と呼ぶ。江戸時代からの呼称だ。落語を嗜む方にはおなじみの言葉で、噺の中にもしばしば登場する。とはいえ、噺の中では詳細な仕組みまで語られるわけではなく、「物を預けて金を借りる」「金がなくて出せない」「因業な店主が…

神々たちの来店

今回は皆様おまちかね(かどうかは知らんけど)、店にやってくる「神様たち」をご紹介していこう。 こちらは、初回よりお世話になっているAさんの伝手により知り合った、質屋に勤務していたB氏から伺った話である。客を悪く言うことは、本来好ましいことでは…

査定とは…その9

毎日いろんな人がいらっしゃるので、退屈している暇はないですよ、と質屋店員のAさんは語る。 品物を持ってくるというよりも、「それぞれの事情」を小袋に詰めて差し出すようなものだ。 たとえば、何度も来店している常連さん。「今日は出るといいなあ。」と…

査定とは…その8

猫がどうしても邪魔しに来るときだけ、更新が止まる。これは言い訳でもあり、事実でもある。 査定というテーマについて、自分なりに話を聞き出し、ここに記しているが、正直わからないことだらけだ。読んでいる方々の中には、「あれは?」「これはどうなって…

査定とは…その7

有名ゲーム機の転売が話題を呼ぶ昨今、フリマアプリによる個人売買はかつてないほど活発になっている。質屋や買取店も広義には転売業者の一種だ。一方で、彼らは単に法外な価格で販売する転売屋とは異なり、市場相場を基準にした適正な取引を行っている。 質…

質屋さんに就職

Aさんは現在30代前半の独身男性で、前職は営業職だった。就職活動中、知人に「会わせたい人がいるんだけど」と誘われ、質屋業界に入ることになった。面接後すぐに入社が決まったものの、事前に業務の予備知識を得ようとしても、ネット上には具体的な仕事内容…

査定とは…その6

貴金属は経年劣化が少ないため、質草(しちぐさ。質屋に預ける品物をこう呼ぶ)として非常に望ましい。バッグや靴、服飾品なども預けることはできるが、それらはできれば使用感のない新品に近いものが好ましい。資産価値の安定性という観点では、やはり貴金…

査定とは…その5

ダイヤモンドについての補足といこうか。 皆さんご存じのように、ダイヤモンドは最も高価な宝石のひとつだ。そのため、悪用しようとする者も少なくない。前回、偽ダイヤモンドについて軽く触れたが、今回改めて調べてみると、いくつか種類があることを知った…

査定とは…その4

査定のあれこれをもう少し聞いてみよう。 石についてはどうなのだろう。ダイヤも偽物があると聞いたことがある。 「ダイヤモンドの判別機械があります。もちろん目でも確認しますけどね。」 まるで研究所のようだと感心する。とはいえ、ミスは避けられない。…

査定とは…その3

金がものすごく高騰している。 世界金融が不安定になっているとか、戦争のせいとか、いろいろと原因はあるのだが、まあとにかく値段が上がっている。話によれば20年前の3倍くらいにはなっているらしい。俺も買っときゃよかった。 てなわけで貴金属の査定…

査定とは…その2

「査定の際、付属品をお持ちください」との記述がある買取店があった。実際に査定額へ影響するのだろうか?質屋さんはどうなんだろう?気になって尋ねてみると、 「あれば助かるなって場合もあります。新品で状態が良いものであれば、多少査定額が上がること…

査定とは…その1

質店に努めるAさんのお話。 まずは意外と細かいルールがあるという「査定」。 Aさんによれば、店によっては査定料金を取るところもあるとかで、行くなら電話で問い合わせたほうがいいですよ、とのことだ。こういう細かいところはホームページに載せていると…